米国雇用統計

パッとわかる!今回のポイント

4月の非農業部門雇用者数は前月から増加の19.3万人増を予想!

4月も低調であれば今後の金融政策に変更の余地も?

5日に発表される米雇用統計(4月)では、非農業部門雇用者数が19.3万人増と3月の9.8万人増からの改善が予想されています。失業率は前回の4.5%から4.6%に悪化、時間給賃金は前月比で+0.3%(前年同月比+2.7%)に改善される予想になっています。
3月の非農業部門雇用者数が弱かったのは、暖冬要因で1~2月が力強い伸びになったことの反動、大雪の影響などによる一時的な落ち込みとみられています。平均時給は前年比+2.7%と最近のトレンドである2%台後半の伸び率を維持しており、総じて見れば、前回の結果は、引き締めを強く支持するような結果ではないにせよ、引き締めを正当化するには十分といえます。
しかし、先週末に発表になった第1四半期の実質国内総生産(GDP)が、個人消費支出の低迷により予想を下回る内容となったことには注意が必要で、万一、今回の4月の雇用統計も低調であれば、FRBの利上げ継続、バランスシート縮小に進んでいく方針など今後の金融政策に変更の余地が出てくるかもしれません。
一方で、時間給賃金を含め、予想に近い数字になった場合は、金融政策の方針は維持されることになり、市場に安堵感が広がるでしょう。
日本は休暇中ではありますが、市場にとってはそれなりに緊張感のある指標になりそうです。

グラフ:米雇用統計非農業部門雇用者数
11月 12月 1月 2月 3月 4月
(予想)
非農業部門 雇用者数 +16.4万人 +15.5万人 +21.6万人 +21.9万人 +9.8万人 +19.3万人
失業率 4.6% 4.7% 4.8% 4.7% 4.5% 4.6%
時間給賃金 前月比 0.0% 0.3% 0.2% 0.3% 0.2% 0.3%

前回の米国雇用統計のおさらい

雇用者数は予想を大幅に下回ったものの内容は悪くない!

3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比9.8万人増と18万人程度の市場予想を大幅に下回りました。米雇用回復の鈍化が意識され、ドル売りが先行し、ドル/円は110台前半まで下落しました。ただ、失業率は4.5%と9年10ヵ月ぶりの水準に改善しており、雇用者数の伸びの鈍化は天候要因で撹乱された可能性が高く、次第に米雇用情勢の順調な回復は続いているとの評価が広がりました。
実際、1~3月期の雇用の伸びは月平均で17.8万人増と、昨年10~12月期の14.8万人増を上回っています。
前回の結果は、労働市場が完全雇用かそれに近い状態にあるというFRBの判断を強化するものであり、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25%の利上げが実施される可能性が高いと受け止められました。

※米ドル/円15分足のチャートより抜粋

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米国雇用統計とは?

米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。失業率や非農業部門就業者数、週当たり平均賃金など労働市場の情勢を見る十数項目のデータが盛り込まれています。米国の景気動向を測る上で最も重要な指標で、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定に影響を与えます。

雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するので、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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