米国雇用統計

パッとわかる!今回のポイント

5月の非農業部門雇用者数は前月から増加の18.5万人増を予想!

雇用者数が好調でも、時間給賃金の動向には注意。

2日に発表される米雇用統計(5月)では、非農業部門雇用者数の増加が18.5万人と予想されています。失業率は4.4%、時間給賃金は前月比で+0.2%(前年同月比+2.6%)と、先月とほぼ変わらない予想になっています。
4月の非農業部門雇用者数は、サービス業の増加を中心として幅広い分野で雇用が増加しました。今回も予想以上の増加となれば、FRBの利上げ継続や、バランスシート縮小に進む方針が継続され、14日のFOMC政策金利発表における0.25%の利上げ実施がより確実視されるでしょう。
しかし、雇用者数は順調に増加し、失業率が確実に低下してきた中で、時間給賃金の伸び率は0.3%に留まっており、昨年と変わらない状況です。労働市場の需給はひっ迫して、賃金の上昇が確認されなければ利上げを継続する必要性はないとの考えもあり、今後、今まで以上に時間給賃金の動向に注目が集まる可能性があります。予想に近いか、それ以上に良い結果となれば、これまでの政策が維持されると思いますが、時間給賃金が低下した場合には、今後の政策に変更の余地が出てくるかもしれません。雇用者数の推移とともに労働賃金の動向にも注意が必要です。

グラフ:米雇用統計非農業部門雇用者数
12月 1月 2月 3月 4月 5月
(予想)
非農業部門 雇用者数 +15.5万人 +21.6万人 +23.2万人 +7.9万人 +21.1万人 +18.5万人
失業率 4.7% 4.8% 4.7% 4.5% 4.4% 4.4%
時間給賃金 前月比 0.3% 0.2% 0.3% 0.1% 0.3% 0.2%

前回の米国雇用統計のおさらい

4月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が21.1万人増と予想を上回る強い内容となった!

4月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比21.1万人増え、3月の7.9万人増から急回復しました。完全雇用に接近している中で、20万人を超える雇用者数の増加はかなり強い印象となりました。平均時給が前年同月比2.5%増と前月から伸びが鈍化したため、一時ドル売りで反応する場面もありましたが、失業率が4.4%と約10年ぶりの水準に低下しており、先行きの賃金上昇は進むと米景気への楽観論が広がりました。
為替市場では米連邦準備理事会(FRB)が次回6月の会合で利上げに踏み切るとの観測は強まりましたが、景気見通しを変えるほどではないとの受け止めが多かったことや、週末にフランス大統領選の決選投票を控え、持ち高を一方向に傾ける動きは限られました。

※米ドル/円15分足のチャートより抜粋

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米国雇用統計とは?

米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。失業率や非農業部門就業者数、週当たり平均賃金など労働市場の情勢を見る十数項目のデータが盛り込まれています。米国の景気動向を測る上で最も重要な指標で、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定に影響を与えます。

雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するので、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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