WEEKLY REPORT

2018/6/19更新

ウィークリーレポートは毎週更新!
先週のおさらいと今週のイベントと
為替動向の予想をお届けします。

3分でチェック 今週のポイント(経済イベントなど)

先週のFOMCやECB理事会を終え、各国中銀総裁が講演を予定、発言内容に注目

英中銀やスイス中銀政策委員会に対するポンドやスイスの反応をチェック

米FRBのタカ派寄りの金融政策に対する新興国通貨安が加速するか要注意

22日のOPEC総会に向けた原油価格動向、資源国通貨のカナダや豪ドルに注目

おさらいしよう!先週の動き

ドル/円 先週のレンジ 109.23-110.90

※ドル/円、2時間足チャート

12日の米朝首脳会談、12-13日のFOMC、14日のECB理事会、15日の日銀政策会合など注目イベントが数多かった先週の為替市場は、結果的に利上げを決めた上、年4回の利上げ見通しとタカ派的スタンスとなった米FRBの金融政策と日本、欧州との方向性の違いが鮮明となったことからドル堅調地合いを維持したまま先週の取引を終えました。

ドル/円は8-9日のG7サミット首脳会合での保護主義政策を主張する米国と自由貿易を譲らない各国との亀裂が懸念され、週明け11日早朝のウエリントン市場での109円23銭を下値にFOMCでの利上げ決定や年4回の利上げ見通しへの上方修正もあり、110円85銭まで上昇するなど先週一週間を通じて堅調地合いを維持しました。15日の日銀政策会合や予想通り現状維持を決定、ドル/円は一時110円90銭まで上昇しました。

一方、ユーロは政策金利を据え置き、資産買い入れプログラムを今年12月に終了することを決定したECB理事会直後に1.1853ドルまで上昇したものの、2019年9月まで政策金利を現状水準に据え置くとし、緩和解除に慎重な姿勢が見られたことから、米FRBとの金融政策の方向性の違いが鮮明となり5月30日以来の1.1563ドルへ下落、さらに15日の東京市場で1.1555ドルまで下落するなど5月29日の1.1510ドルの安値更新が懸念されました。

その後、15日にトランプ大統領が中国製品800-900品目へ500億ドルの関税を発表したことに対し、中国も総額500億ドルの659品目の米製品に25%の輸入関税を課す対抗措置を発表したことから米中貿易問題を巡る両国の対立激化や世界経済への影響が懸念され米長期金利が低下、ドル/円も110円43銭まで反落しました。しかし、予想を上回る米国の経済指標に裏付けされる堅調な米国経済がドル/円の下値支援となりました。NYダウも280ドル安から84ドル安まで下げ幅を縮小、ドル/円も110円64銭で先週末のNY市場の取引を終えています。

また、注目された米朝首脳会談では朝鮮半島の非核化に向けた方策やスケジュールが明確にならないまま合意文書に両首脳が署名するなど、イベントとしての効果以上の成果が得られませんでした。しかし、今後の閣僚級協議に道筋を開いたこともあり、地政学リスクの後退には大きな支援要因となりました。

注目すべきポイントはここ!今週の見通し

今週はパウエルFRB議長やニューヨーク連銀、サンフランシスコ連銀総裁の講演のほか、ドラギECB総裁も複数回の発言機会が予定されており、先週のFOMCやECB理事会を踏まえて、政策委員会での議論以上の発言が聞かれるか注目されます。

さらに、英中銀やスイス中銀が政策金利の発表を行うほか、豪中銀政策委員会議事要旨の公表やロウ豪中銀総裁の発言も予定されるなど各国の金融政策やインフレ見通しが為替市場の変動要因となる可能性があるだけに注目されます。

また、米FRBのタカ派的金融政策の決定を受けて南アランドやトルコリラなど新興国通貨が再び軟調地合いとなっており、今週以降も新興国通貨の動向には注意が必要です。

特にトルコリラに関しては今週18日、19日に国債入札が予定されており、海外投資家からの資金流入の動向も注目されます。トルコでは24日に大統領選を控え、エルドラン大統領の再選が確実視されており、中央銀行の政策決定までの大統領権限拡大も懸念されるだけに不安定な値動きも予想されます。そのほか、22日にはOPEC総会を控えており原油価格を含め資源国通貨のカナダや豪ドルの動向も注目です。

こうした中でドル/円は110円台を固め、再度111円台からの上値を伺う可能性もある中で、引続き米債券市場の動向のほか、トランプ政権の保護主義貿易、米中貿易問題の影響が為替市場にどの程度の影響を及ぼすのか注目される一週間となりそうです。

今週発表される主な経済指標としては、以下が予定されています。

6月18日:英6月住宅価格、日本5月貿易収支、米6月住宅市場指数
ニューヨーク連銀総裁講演、サンフランシスコ連銀総裁講演、ドラギECB総裁講演
6月19日:豪中銀政策会合議事要旨公表、豪1-3月期住宅価格指数
ユーロ圏4月経常収支、4月建設支出、米5月住宅着工、住宅建設許可件数
ドラギECB総裁発言予定
6月20日:NZ1-3月期経常収支、日銀政策会合議事要旨公表、独5月生産者物価指数
黒田日銀総裁発言予定、南ア5月消費者物価指数、米1-3月期経常収支
ドラギECB総裁発言予定、米5月中古住宅販売
6月21日:NZ1-3月期GDP、日本前週分対内対外証券投資、仏6月企業景況感指数
スイス中銀3ヵ月物銀行間取引金利発表
南ア1-3月期経常収支
英中銀政策委員会、カナダ4月卸売売上高、米新規失業保険申請件数
米6月フィラデルフィア連銀製造業指数、米4月住宅価格指数、5月景気先行指数
ユーロ圏6月消費者信頼感指数
6月22日:日本5月消費者物価指数、4月全産業活動指数
仏1-3月期GDP確報値、仏・独・ユーロ圏6月製造業・サービス業景況感指数
カナダ4月小売売上高、5月消費者物価指数
米6月製造業景況指数、サービス業景況指数
OPEC総会

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